色覚異常に関するよくある誤解

色の見え方は人によって違います。そのため色覚に異常のない人が、色覚異常を持つ人の見え方を正確に想像するのは難しいものです。

そこでこの記事では、色覚異常に関するよくある誤解や思い込みについて、分かりやすく解説します。

誤解1:色覚異常は白黒に見える状態のこと

白黒に見えるバラのイメージ

「色覚異常の人は白黒の世界に見えている」というのは、色覚異常に関するもっとも多い誤解です。白黒しか見えない「1色覚」というタイプはありますが、これは非常にまれなです。

色覚異常を持つ多くの人は、白黒以外の色も見えています。ただし、一部の色の判別や、色味の違いを見分けることが難しい場合があります。

誤解2:色覚異常は常に遺伝する

赤ちゃんのイメージ

色覚異常のほとんどは遺伝によるものですが、病気や投薬、脳卒中、加齢などによって後天的に起こることもあります。

誤解3:色覚異常は男性にのみに現れる

染色体のイメージ

色覚異常は男性に多く見られますが、女性も発症する可能性があります。男性はX染色体を1本しか持っていないため、その1本に遺伝子変異があると色覚異常を発症します。一方、女性はX染色体を2本持つため、両方のX染色体に変異がない限り色覚異常が起こりません。

男性より割合は少ないものの、日本では女性でも500人に1人に色覚異常があるとされています。

誤解4:色覚異常は生活に支障をきたす

信号機のイメージ

色覚異常の人は特定の仕事や作業が困難になりますが、日常生活に必ず支障が出るわけではありません。料理など一部の作業では少し工夫やサポートが必要なものの、多くの人は自分なりの色の見分け方を身につけて生活しています。

たとえば、信号機の赤と黄色を区別したいときは、信号の位置(上下左右)によって判断しています。

誤解5:色覚異常には対策のしようがない

瞳のイメージ

現在のところ、色覚異常の根本的な治療法はありません。しかし色の区別をサポートする「色サポグラス」などのサポートメガネが登場しています。色サポグラスは、色覚異常のある人々の生活に彩りを与えることが可能です。

ぜひ「Pilestone 色サポグラス」で、いつもの風景が鮮やかに映る感動を体験してみてください。